ニュージャパンカップ1回戦、EVILvs成田蓮。
正直に言えば「成田の勝ちっしょ」という気持ちで見ていました。
EVILが負けてもEVILの価値というか存在に大きな変化はありませんし、愛知大会ではオカダ・棚橋vs海野・成田という謎ドリームカードもある中で「オカダと棚橋が毘沙門に負けて、成田がEVILに負けた状態で実現」とは少し思えなかったんですよ。
ただ、結果はEVILが勝利。
いやーーー、何と言うかね。
ほら、昔から私EVIL好きでしょ?
だからシンプルに嬉しかったですよ。
EVILがブーイングの中に立っていること。
コメントも昔と比べて良い意味で全然違うこと。
試合内容は介入はオプションみたいなものとして、1つ1つの技の良さや試合構成の良さが相変わらず良いなぁということ。
ただ無闇に手数を増やすのではなく新日本プロレスらしい少ない技でも構成できる選手であること。
加えて、ジェイ・ホワイトがいなくなりBULLET CLUB全体としても「俺たちもダークヒーローがやりてぇよな」という空気を感じる中で、もちろん他のユニットも「本隊の反目」ではなく「ダークヒーローが一番美味しいんだよ!」と動いていく中で、EVILだけはコロナ前もコロナ禍でも今現在でもずっとEVILという悪を貫いているわけですよ。
お客様もブーイングができる楽しさがありますし、世の中の反響を見ていても「EVILって凄いよな」「試合は上手いしコメントも上手い」「一人だけブレない」などなど良い声が出てきています。
ダークヒーローになろうとせずにダークヒーローになれるルートを歩いているのはEVILだけですし、その貫き方が徐々にファンを惹きつけているように思うんですよ。
EVILは「オイ!これが!本物のストロングスタイルだ、わかったかオイ」と言葉を残しましたが・・・
戦い方、思想、立ち位置、そんなものは関係なく
貫くことこそストロングスタイル
だと考えれば、確かにEVILの行き方もストロングスタイルの1つなのかもしれません。
一方で!成田蓮!
柴田勝頼になりたいのかと思ったら、今回は完全にアントニオ猪木になりたい人になっていました。
ナックルパート、延髄斬り、ストロングスタイルというユニットに入ったからといって成田蓮がアントニオ猪木を目指す必要はあるのでしょうか。
柴田勝頼を真似る先に成田蓮という新しい個性が生まれることにファンは期待しているのではないでしょうか。
例えば道は違えど内藤哲也が武藤敬司のコピーのような状態から今の制御不能な内藤哲也になったように。
今の成田蓮選手なら、確かにEVIL選手の方がストロングスタイルを感じますよ。