たまたま見ることになったオール・ユー・ニード・イズ・キル。
実のところ、僕はトムクルーズが苦手。
というのは、凄くかっこ良くて素敵ではあるし
映画を何本を見てはいるのだけど、あまりに老けないので
実年齢を知っているだけに「役が若すぎない?」と考えてしまい
感情が入らなくなってしまうから。
(木村拓哉にもそんな印象があったりする。)
この映画は地球がギタイと呼ばれる宇宙人から
攻撃されている世界の話で、トムクルーズは
軍に所属するメディア広報担当のケイジ少佐を演じています。
このケイジ少佐、将軍に「お前現地最前線で取材してこいな」と言われ、
それを拒否するためにあれやこれやと言い訳、そして脅迫っぽいことを
言ってしまい・・・逮捕され、新人兵士扱いで前線に送られてしまいます。
そこで何のレクチャーもないまま出撃をさせられるわけですが
ギタイはその作戦を知って待ち伏せ奇襲攻撃をかけてきたことで
兵士たちは速攻で死んでいきます。
主役のケイジも開始からすぐに死亡。。。するのですが
ギタイの中でも非常に数の少ない特殊なアルファギタイの血を浴びたことで
タイムループする能力を手にします。
これがこの映画の肝なのですが、このタイムループ能力のおかげで
死ぬと時間が戻り「このクソ野郎!」と基地で叩き起こされるところまで
ケイジの時間が戻ります。
このゲーム感覚というかまさにゲーム的な発想のおかげで
「前回ここで殺されたけど相手の動きのパターンがわかるから」と
前より少し先に進めるわけです。
そんな中、同じ能力を持っている(いた)リタと出会うことで
徐々に核心に迫っていくというのが大筋なのですが・・・
これは面白かった!!
少々頭を使いますし、頭が硬い人には厳しい内容で
「生き返るなんてけしからん!」なんて思う人は見ないほうがいいですが
なんか人生やり直しても簡単じゃねーぞってことも伝わりますし
アクションロールプレイングゲームの世界みたいな印象です。
途中で「日本人的な発想だなぁ」と思っていたところ、原作が日本人でした(笑)
ところで、今の日本でオタク層に受けるのは萌え文化。
いや、一般的にもそうなりつつある印象もありますし
世界にも日本のオタク文化は刺さっているわけですが、
日本の萌え中心とした作品から萌えを削ると、
逆に世界全般で受けるアイデアやシナリオが沢山眠っている気がします。