KOPW2020というオカダカズチカが持ち込んだ新タイトル。
このタイトルのルールであり核となる部分というのはもちろんこちら。

1:両選手がルールを持ち込むという自由度と意外性
2:ファン投票でルールが決まるというファンが試合に関われる楽しさ

この1に関しては大前提として「自分に有利なルール」であることが重要であったはずです。
それがあるからこそ「格上の選手に勝てるチャンス」が生まれますし「負けた選手も核が落ちない」というようなメリットもあります。
要するにルールのハンデキャップ戦になるという構図が面白いわけです。

また、投票次第では格上の選手が有利なルールになることもありますが、その場合は何が何でも負けることができないというプレッシャーが生まれるであろうことも逆転の楽しみ方であるはずです。

しかし!!

ちょっと物申したいのですが、選手側がそれを理解してなくないですか?

言い出しっぺのオカダカズチカが「俺が1人で高橋裕二郎が3人組で」という相手が有利なルールを提示するという行動を取ったことでまず根本的なテーマが崩れました。

高橋裕二郎の「オカダカズチカを引きずり下ろす」というテーマを考えると、これは高橋裕二郎が提示する方が良いルールですし...何が何でも勝ちたいという高橋裕二郎の思いが伝わります(姑息ですがそれがこのルール形式のテーマでは?)

一方の高橋裕二郎は「ランバージャックwithレザーベルトデスマッチ」を提示しましたが、これはアイデア+自分たちのチームの個性を表現しつつ姑息すぎない感じなのでOKだと思いますが、先日の大会で実況席から「3対3でベルトの~」みたいな声が聞こえてきましたが、実況席すらルールの理解をしていない(どちらかのルールの投票でしょ?)のも気になりました。

3対3で戦うならただの6メンタッグマッチですよ(笑)

そもそも「高橋裕二郎のファンが高橋裕二郎の持ち込みルールじゃなくオカダカズチカのルールに投票した方が高橋裕二郎が有利になる」というぶっ壊れ投票になった時点で完全にKOPWの意味が迷走したことが大問題で・・・

次に小島聡&デスペラードですが、当初はデスペラードが「フィニッシュ限定」を提示しました。
これは「え?逆じゃないの?技限定マッチじゃないと・・・」と多くのファンが思ったはずですが、これはさすがのデスペラードというところでルールを「禁止」側に変更しました。

一方の小島聡は当初のデスペラードのフィニッシュ限定に乗っかる形となりましたが、まぁこの二人は成立していますよね。
ファン投票も楽しみなルールだと言えます。

が、問題は増えるもので・・・大阪大会後のこのインタビューに唖然。

SANADA「SHO選手、何か言ってました?」
―サブミッションマッチを提案するって。
SANADA「じゃあ、いいよ。ラブコール、受けてやる」

いや、だから選手間でルールを決める大会じゃないっちゅーの...

もちろん同じルールを提示するということでもいいのですよ、ルール上の問題はありません。
でも、ファン投票が核なんですよこのKOPW2020というものは。

じゃあなんですか、SHO「サブミッション限定」SANADA「サブミッション限定」新日『はい、ファン投票!』ファン「え・・・」ってなるじゃないですか(笑)

ここでSANADAが『じゃあ俺もサブミッションルールを提案する、これでもう決定だな』とか言ってくれればまだ納得できますが『ラブコールを受けてやる』とかそういう話じゃないんですよ。

あと、もっと突っ込めばスカルエンドが必殺技のSANADAに対してSHOがサブミッション限定を申し込んでどうするんだと。

ルールによってパワーバランスを変えるのが魅力の大会じゃないですか。
それをやらないならKOPWではないところでシングルマッチをやるべきではないでしょうか?

せっかく面白いタイトルとルールなのに、全くそれを活かしていない状況になっているのは・・・選手に対して説明が伝わっていないのではないかと思ってしまいますね。


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