■ファイナルファンタジー史上最低の「15」

待ちに待ったファイナルファンタジー15。
1からプレーしていた小学生の私も気がつけば36歳。
ほぼ全てのシリーズで感動をさせていただきました。
音楽、グラフィック、シナリオ、全てにおいて。

今作のFF15は、プレーして数日間は本当に楽しかった。
オープンワールドの中で釣りを楽しみ、キャンプをし
車でドライブするにも楽しい世界が広がっていました。

しかし・・・シナリオがそこらの小説家の卵以下。

水上都市オルティシエに行ってからというもの
それ以降はFFの名に泥を塗るだけのゲームに変貌する。

本作のヒロイン(だったはず)のルナフレーアですが
ゲーム冒頭からたまにムービーだけで登場する程度で
合計で15分ぐらいの出演をしていただけの中、唐突に死去。
主人公ノクトと顔を合わせただけで死ぬというのは
そこだけ見れば悲劇的なのかもしれないが、
ノクトとルーナの接点が回想シーンの幼少期だけで
全く何の感情移入もしていない状態で死んだだけという
とんでも展開になってしまう。

FFシリーズは「人を殺すことで感動させる」という批判は
昔からありますが、それぞれにちゃんとシナリオがあり
命の大切さを伝える部分がしっかりありましたが、
このシーンは「ただ殺してみた」だけ。

そもそもここに至るまでのムービーの少なさや
説明の少なさで全キャラに感情移入できてないのに
どうしてムービーでたまに出てきただけのヒロインが
いきなり死んで感動できるのかと。

FF7でエアリスが死んだときの衝撃を100とするなら
このルーナの死は-100点。いや、感情が入らないので
限りなく「無」。

※なお、ルーナは神凪という役割なのだが
その描写も少なく結局何の存在感もない。

その直後、描写も無く突然失明するイグニス。
そこからというもの、グラディオがノクトを罵倒するわ
ネチネチ移動中も嫌味を言うという兄貴分キャラから
ねちっこいキモキャラのように変貌。

こっちが感情移入してないとは言え
主人公ノクトは「親父死去」「婚約者死去」「自分の国が崩壊」と
ボロボロの状態になった直後にそこまでネチネチ言うのは
見てみて気分が悪いだけ。

このグラディオは途中で一度メンバーを抜けて
修行の旅に出るのだが、ゲーム内時間で20分ぐらいで
再会することになる。それも出会うのは工場に湧くザコ敵を
倒すバイトのようなイベントで・・・。
顔に傷が増えただけで特にパワーアップもせず戻ってくる。

そしてこの頃から、オープンワールドのシステムは消滅し
更にシナリオがボロボロになっていきます。

ここから電車移動し、ルーナの故郷に行くわけですが
「故郷を見てやろう・・・」と思ってもマップがほぼ無い。

「え、このゲーム大丈夫?」と思いつつ進めると
あれだけ強大な力を持っていた帝国がいきなり内部分裂を
していたという事後報告がスタートw

※ゲーム序盤で出演したこの帝国の「皇帝イドラ」は
最終章でいきなり雑魚モンスターとなり出演して終了するため
シナリオの中に全く関係ない存在となっている。

この頃、敵将であったレイヴスが何の描写もなく
王の剣をノクトに渡そうとしてあげていることに。
突然敵から合わない間に味方になられた上に、
次に会うのはシガイというゾンビのような状態で
ただ倒されるだけという謎設定になるのも不満。

ここで帝国のキャラはこのゲームのキーマンである
アーデンだけになるという謎の展開に。

このアーデンというキャラがまた感情移入できない。
王族が自分を迫害したことに対しての怒りを持っているのだが
基本的には一般人の病をなおしてあげるような人間だった。
なのに突然「全世界の敵」のようなポジションに立つ。

また、復讐のために王の力を指輪から継承したノクトを
殺すという目的があるにもかかわらず、
その指輪を持っていたルーナを唐突に殺害。
「最強のノクトを殺す」ことが目的なのに「それを妨害する」という
一貫性のない行動を続けるという有様。

さて、そんなアーデンとの戦いの構図になる主人公達。

ここでプロンプトという仲間がアーデンに拉致られ
それを助けに行くノクトなのだが、面倒なだけのマップを
バイオハザードのバッタ物のような謎解きと演出の中に行くことに。

※拉致られる前に電車から落ちてしまうプロンプト。
そこから行方不明になるがメンバー一同、大して心配もせず
旅を続けるという暴挙。

武器や魔法を封じられて(※魔法は今作3つぐらいしかないw)
その解決としてルーナに届けられた指輪をはめるのですが
この指輪には大きな意味があり、ここまではめることを
ノクトは躊躇していたのです・・・が、しかし
それをはめる理由が「武器と魔法を封じられたから」が1番で
そこに殺された王、父親からの思いが繋がるような感情や描写もない。

また、この辺りでプロンプトが突然
「俺、帝国の出身なんだ・・・」と衝撃の告白をするものの
帝国が悪の集団のような描写が無い上に
この時点で帝国は崩壊しているようなものなので
全く驚きも感情もわかず、ノクトも同様1つせず「別でどこでもいいしぃ」と発言。

時間稼ぎのようなダンジョンを進めると
「ノクトが力を得るためにクリスタルに触れて10年眠る」という
これまた唐突な展開に・・・。

で「十年後~」となり(その間の現代の描写は無し)
実質プレイヤーからすれば数分で10年が過ぎる。

すると寝ていただけのノクトは髭を蓄えて中年男性に変貌。
しかし能力が上がるわけでもなく、若干口調が落ち着いただけ。

そこから光の無くなった10年後の世界に足を踏み入れるものの
歩いてすぐに車が迎えに来てくれて移動。
その車内で簡単に現状を語り(10年ではなく)拠点に移動。

仲間たちとの10年ぶりの再開も、こっちの間隔だと
ペラッペラの数分なので何も感動する要素がなく、
ただ仲間たちも10歳老けているだけの変化。

そして男4人は最後のキャンプを楽しむ。
このキャンプだけはゲームシステムを残しているので
具材がもし無いとろくなものが作れない。
最悪カップヌードルを食べて最終決戦へ。

クソ弱いイフリートが突然登場するも
召喚獣のサポートの後、◯ボタンを押しっぱなしで倒して終了。

ラスボスのアーデンも◯ボタン押しっぱなしで
たまにポーションで回復していると勝手に終了。

※なお、再開した仲間達3人はアーデンの謎の攻撃で
瞬殺され戦闘には参加できず。

で、ノクトは歴代王の力を借り、命を捨てて
アーデンの全てを抹殺して自分も死亡。

その間をシガイから守るために戦っていた
グラディオ、プロンプト、イグニスも
その後のシーンを見る限り死亡。

で、天国?か妄想?の世界で
ノクトとルーナの結婚式がありEND。

こんなに各キャラの思いや感情の描写がなく
スカスカなシナリオ・・・。
FF7のリメイク出したらもうFFは出さなくていいと思うよ。

キャラを殺しただけの話。

無理やりノクト達に背負わすだけ背負わせて
本人たちの意志ではなく悲劇の中で死んでいく。
それなのに感情移入ができない描写と説明不足。

FFシリーズを心底愛しているファンとしてというより
1つの作品としての出来が悪すぎると思います。
雑!という言葉をばらまいたような内容。

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